2011年4月9日土曜日

BOTとのおつきあい

ツイッターの上で「BOT」と言うと、何か自動的に発言しているアカウントや、こちらが何かをメンション(特定の相手に向けて発言)すると、それに反応してツイートを返してくれるものが思い浮かびます。

これらは各自のタイムラインの中、ツイッターの海の中に、誰でも見れる形で漂っています。今回このアーティクルで取り上げるのはそういうBOTとはちょっと違う、少しクローズなもの=よりパーソナルなもの。診断メーカーです。 http://shindanmaker.com/

診断メーカーも「何か文字列に反応して言葉を返す」という点では一種のBOTで、しかも特別な知識が無くても誰でも簡単に作成できますし、私も楽しませてもらっています。


例えば小学校などでこんな遊びをされたことはありますか?
「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうする」
皆でそれぞれの短冊を一杯書いて、適当に繋げて読んでみると、とんでもない文章になっていたり笑えたり。

診断メーカーはそれと同じようなものです。ツイッターアカウント名を入れてやると、その英数記号の並びを元に、設定された中から適当な言葉を選んで、繋げて結果を表示してくれます。

ただ、この診断メーカー型BOTには、「適当に選ぶ」=「ランダム」というところに落とし穴があります。


元々日本人はBOTが好きなようですが、特に東日本の震災以後、何気ない日々の中で、自分でも気づかないうちにBOTへの依存度が上がっている方々もいらっしゃるようです。


abarenbot 暴れん坊将軍
 Seki_Etsushiがリツイート@
@Seki_Etsushi 案ずるでない、そなたには余がついておる。 ◇ QT どうも上様(@abarenbot)がまぢで結構皆の心の支えになっているもよう。何人もが地震の不安を一斉に訴えている。
4月8日 12:08 AM
http://twitter.com/#!/Seki_Etsushi/status/56010347294883840


このようにオープンに発言するBOTの場合は、どのような内容でもさほど問題ではありません。何をツイートしても、それは皆に見えています。もし何か問題があるようなら周りの皆も援護してくれるでしょう。

しかし、診断メーカー型の場合、事態はもっと個人的なものになります。結果は自分からツイートして公開しなければ、周りの方には伝わりません。たとえどんな内容であっても、まずは自分だけで受け止めなければならないということです。


BOTがちょっとした潤い程度だった頃はまだそれでも良かったのですが、今の状況では少しだけ気をつけておいて欲しいと思ってこれを書いています。



診断メーカーにしろ、その他のどんなランダムな仕組みにしろ、場合によってはそれはランダムではありません。診断メーカーの場合では特定の誰かに特定のメッセージを出すように仕組むことも然程難しくなくできるのです。

サンプルとして、お名前を特定する診断メーカーを作っておきました。昨日4月8日一日の私のタイムラインからアカウントを拾わせてもらっています。

「あなたがあなたー」
http://shindanmaker.com/3049

IDを入れて頂くと、お名前が表示されます。実際にはその名前の代わりに特定の文言を入れることができるわけです。

『あなたにはO型でかに座で南東方面に住んでいる少し年上の人がお薦めです!』などと惚れた子へ、自分の都合の良いように表示するくらいならまだ可愛い(きしよい)ものですが。

ここではどなたが試した場合でも、いずれか適当な結果が表示されます。ですが「狙った誰かに対して特定の文言を表示できる」というところが肝心です。現在の利用者の方々は診断結果を見て素直に受け止めてしまうことが多いだろうと思います。


また、一見ランダムに見えても、どの結果も悲観的だったり、あるいは否定的な文言しか表示しないものもあります。結果パターンが何千通りと書いてあっても、全て「馬鹿」としか表示しないものも作ることができます。


それではこういうものとどう付き合っていけばいいのか。もちろん使わないのも手ですが、それもまたつまらないので、ここでは診断メーカーについての具体的な手を紹介します。

診断結果のパターン数は表示されています。このパターンが実際それくらいあるのかどうかはみてみることができます。自分のIDの代わりに、1, 2, 3, 4, や a, b, c, など連続した文字を順番に試してみて下さい。

これでいくらやっても変わらなければ、何個も同じ文言が登録されているということです。(少しばかりなら手抜きしちゃってるのもあるでしょうから、あまり目くじらは立てないで。)

それで楽しいものならば歓迎なのですが、これまでいくつか見かけたこの手の結果誘導タイプの診断では、残念ながらあまり笑えるものが無かったです。

あとは診断結果が日替わりなものであれば、次の日にまた試せますので、然程の気苦労は要らないですね。

(これも同じものばかり登録されている場合は、毎日同じものばかりになるので、すぐに分かります。)

ということで、BOTとのおつきあいの話でした。

なお、文中の血液型や星座は私のものではありませんのであしからず。

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