2011年4月18日月曜日

4月11日までの地震集計(為参考)

以下の表は
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/db_map/indexemg.html
この気象庁の「3月11日~4月11日に地震情報を発表した地震の震源及び震度」(速報データ)を集計したものです。

トカラ列島近海回数:6最大震度:2
愛媛県南予回数:1最大震度:2
伊豆大島近海回数:4最大震度:2
伊豆半島東方沖回数:2最大震度:3
茨城県沖回数:111最大震度:6弱
茨城県南部回数:29最大震度:5弱
茨城県北部回数:35最大震度:5強
奄美大島近海回数:2最大震度:2
奄美大島北東沖回数:2最大震度:2
沖縄本島近海回数:1最大震度:2
岩手県沿岸北部回数:1最大震度:3
岩手県沖回数:47最大震度:5弱
岩手県内陸南部回数:4最大震度:4
岩手県内陸北部回数:2最大震度:1
岐阜県飛騨地方回数:23最大震度:4
岐阜県美濃中西部回数:3最大震度:1
紀伊水道回数:2最大震度:1
宮古島近海回数:2最大震度:1
宮城県沖回数:53最大震度:6強
宮城県南部回数:3最大震度:4
宮城県北部回数:1最大震度:3
京都府南部回数:1最大震度:1
熊本県熊本地方回数:4最大震度:3
群馬県南部回数:1最大震度:1
群馬県北部回数:9最大震度:4
広島県北部回数:2最大震度:1
国後島付近回数:1最大震度:1
根室半島南東沖回数:3最大震度:2
佐渡付近回数:1最大震度:1
埼玉県南部回数:1最大震度:3
三重県南東沖回数:1最大震度:1
三重県北部回数:1最大震度:1
三陸沖回数:22最大震度:7
山形県村山地方回数:2最大震度:1
山形県置賜地方回数:1最大震度:1
山梨県東部・富士五湖回数:8最大震度:4
滋賀県南部回数:2最大震度:2
鹿児島県薩摩地方回数:1最大震度:1
種子島南東沖回数:1最大震度:3
秋田県沿岸北部回数:1最大震度:1
秋田県沖回数:7最大震度:4
秋田県内陸南部回数:22最大震度:3
秋田県内陸北部回数:7最大震度:5強
十勝地方南部回数:2最大震度:1
新潟県上越地方回数:1最大震度:2
新潟県中越地方回数:87最大震度:6弱
新島・神津島近海回数:20最大震度:2
神奈川県西部回数:9最大震度:2
西表島付近回数:3最大震度:1
青森県東方沖回数:3最大震度:1
静岡県伊豆地方回数:1最大震度:1
静岡県西部回数:5最大震度:2
静岡県東部回数:26最大震度:6強
石垣島近海回数:2最大震度:1
石川県加賀地方回数:1最大震度:3
千葉県東方沖回数:29最大震度:5弱
千葉県南部回数:1最大震度:3
千葉県北西部回数:8最大震度:2
千葉県北東部回数:3最大震度:3
大分県西部回数:1最大震度:3
択捉島南東沖回数:1最大震度:1
長野県中部回数:32最大震度:3
長野県南部回数:10最大震度:3
長野県北部回数:74最大震度:4
天草灘回数:1最大震度:1
渡島地方西部回数:3最大震度:3
島根県東部回数:2最大震度:1
東京湾回数:13最大震度:3
栃木県南部回数:1最大震度:1
栃木県北部回数:39最大震度:3
苫小牧沖回数:1最大震度:1
日高地方中部回数:1最大震度:2
富山県西部回数:2最大震度:1
富山県東部回数:4最大震度:2
父島近海回数:1最大震度:2
福井県嶺南回数:1最大震度:1
福井県嶺北回数:1最大震度:2
福島県沖回数:110最大震度:5弱
福島県会津回数:22最大震度:2
福島県中通り回数:9最大震度:3
福島県浜通り回数:55最大震度:6弱
兵庫県南西部回数:1最大震度:1
兵庫県南東部回数:1最大震度:1
北海道東方沖回数:1最大震度:2
陸奥湾回数:1最大震度:2
和歌山県北部回数:1最大震度:1

(地域は気象庁の区分に基づく。並びは文字コード(ほぼあいうえお)順)

(元データの4月18日時点の魚拓 http://megalodon.jp/2011-0418-0312-01/www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/db_map/indexemg.html

2011年4月9日土曜日

BOTとのおつきあい

ツイッターの上で「BOT」と言うと、何か自動的に発言しているアカウントや、こちらが何かをメンション(特定の相手に向けて発言)すると、それに反応してツイートを返してくれるものが思い浮かびます。

これらは各自のタイムラインの中、ツイッターの海の中に、誰でも見れる形で漂っています。今回このアーティクルで取り上げるのはそういうBOTとはちょっと違う、少しクローズなもの=よりパーソナルなもの。診断メーカーです。 http://shindanmaker.com/

診断メーカーも「何か文字列に反応して言葉を返す」という点では一種のBOTで、しかも特別な知識が無くても誰でも簡単に作成できますし、私も楽しませてもらっています。


例えば小学校などでこんな遊びをされたことはありますか?
「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうする」
皆でそれぞれの短冊を一杯書いて、適当に繋げて読んでみると、とんでもない文章になっていたり笑えたり。

診断メーカーはそれと同じようなものです。ツイッターアカウント名を入れてやると、その英数記号の並びを元に、設定された中から適当な言葉を選んで、繋げて結果を表示してくれます。

ただ、この診断メーカー型BOTには、「適当に選ぶ」=「ランダム」というところに落とし穴があります。


元々日本人はBOTが好きなようですが、特に東日本の震災以後、何気ない日々の中で、自分でも気づかないうちにBOTへの依存度が上がっている方々もいらっしゃるようです。


abarenbot 暴れん坊将軍
 Seki_Etsushiがリツイート@
@Seki_Etsushi 案ずるでない、そなたには余がついておる。 ◇ QT どうも上様(@abarenbot)がまぢで結構皆の心の支えになっているもよう。何人もが地震の不安を一斉に訴えている。
4月8日 12:08 AM
http://twitter.com/#!/Seki_Etsushi/status/56010347294883840


このようにオープンに発言するBOTの場合は、どのような内容でもさほど問題ではありません。何をツイートしても、それは皆に見えています。もし何か問題があるようなら周りの皆も援護してくれるでしょう。

しかし、診断メーカー型の場合、事態はもっと個人的なものになります。結果は自分からツイートして公開しなければ、周りの方には伝わりません。たとえどんな内容であっても、まずは自分だけで受け止めなければならないということです。


BOTがちょっとした潤い程度だった頃はまだそれでも良かったのですが、今の状況では少しだけ気をつけておいて欲しいと思ってこれを書いています。



診断メーカーにしろ、その他のどんなランダムな仕組みにしろ、場合によってはそれはランダムではありません。診断メーカーの場合では特定の誰かに特定のメッセージを出すように仕組むことも然程難しくなくできるのです。

サンプルとして、お名前を特定する診断メーカーを作っておきました。昨日4月8日一日の私のタイムラインからアカウントを拾わせてもらっています。

「あなたがあなたー」
http://shindanmaker.com/3049

IDを入れて頂くと、お名前が表示されます。実際にはその名前の代わりに特定の文言を入れることができるわけです。

『あなたにはO型でかに座で南東方面に住んでいる少し年上の人がお薦めです!』などと惚れた子へ、自分の都合の良いように表示するくらいならまだ可愛い(きしよい)ものですが。

ここではどなたが試した場合でも、いずれか適当な結果が表示されます。ですが「狙った誰かに対して特定の文言を表示できる」というところが肝心です。現在の利用者の方々は診断結果を見て素直に受け止めてしまうことが多いだろうと思います。


また、一見ランダムに見えても、どの結果も悲観的だったり、あるいは否定的な文言しか表示しないものもあります。結果パターンが何千通りと書いてあっても、全て「馬鹿」としか表示しないものも作ることができます。


それではこういうものとどう付き合っていけばいいのか。もちろん使わないのも手ですが、それもまたつまらないので、ここでは診断メーカーについての具体的な手を紹介します。

診断結果のパターン数は表示されています。このパターンが実際それくらいあるのかどうかはみてみることができます。自分のIDの代わりに、1, 2, 3, 4, や a, b, c, など連続した文字を順番に試してみて下さい。

これでいくらやっても変わらなければ、何個も同じ文言が登録されているということです。(少しばかりなら手抜きしちゃってるのもあるでしょうから、あまり目くじらは立てないで。)

それで楽しいものならば歓迎なのですが、これまでいくつか見かけたこの手の結果誘導タイプの診断では、残念ながらあまり笑えるものが無かったです。

あとは診断結果が日替わりなものであれば、次の日にまた試せますので、然程の気苦労は要らないですね。

(これも同じものばかり登録されている場合は、毎日同じものばかりになるので、すぐに分かります。)

ということで、BOTとのおつきあいの話でした。

なお、文中の血液型や星座は私のものではありませんのであしからず。

2011年4月6日水曜日

注意してみる

少しツイッターの速度から遊離してみようと思いまして、ブログを用意しました。こちらは不定期の更新になります。

城戸朱理さんからのリツイートで、この4月6日辺り、風の影響によって日本全国に放射性物質が拡散する怖れがある、との情報が紹介されました。

Kido_Shuri 城戸朱理(Kido Shuri)
みなさん、注意を! RT @snowystreet "ドイツの気象サービス及びノルウェーの発表"の紹介。 / 武田邦彦 (中部大学): 原発 緊急情報(47) 汚染・6日に日本全土に拡がる怖れ http://htn.to/eghkpd
4月4日14時48分
http://twitter.com/Kido_Shuri/status/54782403754995712

私は大阪在住です。この記事によれば今回初めて、東電原発からの放射性物質の脅威に晒される現実的な可能性が生じたことになります。そこでせっかくですので、素人の私は何に注意をすれば良いのかちょっと考えてみることにしました。

紹介された記事は中央大学武田邦彦氏のサイトからで http://takedanet.com/2011/04/47_afa2.html
DWD(ドイツ運輸建設省配下の気象サービス) http://www.dwd.de/ の情報を元にしています。

DWDは気象情報を提供するところは日本の気象庁と同じですが、その理念に「生命と財産を守るための気象情報」とはっきり書いてあります。 http://j.mp/fA7OIh (最初ドイツ語で表示されますが、英語に切り替えできます。)

気象庁の方は http://j.mp/eCDLvw 「自然災害の軽減、国民生活の向上、交通安全の確保、産業の発展などを実現することを任務と」となかなかうまい表現で、自然災害を軽減しようとはしてくれていますが、「守る」とは約束してくれていない状態です。

ここはDWDの方を頼ってみようと思います。


閑話休題、この二匹の兎と矢が数本の絵、どちらの兎が危険な状態?



まぁどうとでも取れますが、こういう状態。



左の兎は真上から見下ろした図だったので、一見危なそうでしたが、実際には上を通り過ぎただけ。右は矢が上から落ちてきたところ。当たってしまっています。

こんな絵を用意しているだけでも随分休みを取った気分になりますね。


さて、日本語の記事に戻りますと、4月6日頃、福島県付近からの風の流れが、西日本のほぼ全域へ到達する、というDWDのシミュレーション結果が地図で紹介されています。 http://j.mp/gz9kCe

なるほど黄色の部分が日本を広く覆っています。これがどの辺りの高さを吹く風によるものなのか DWD のサイトで確認してみると「in 250m height」とありました。

高度250mのようです。山岳部など地形の影響もある高さですが、それが加味されたシミュレーションなのかははっきりしませんでした。ここは加味されているものとして(より危険度の高い方へ)受け取っておきます。


さらにDWDのサイトを見てみると、この図は「発生源からの相対的な希釈度」を示したものということが分かりました。

例えば、焼肉屋の匂いがどれくらい離れた位置でどれくらい薄まっているか、というようなことですね。元の匂いの強さが10だった時、この位置では半分の5くらい、ここでは2、というようなことを表しています。

ある時、放射性で風に乗るような物質が高度250m付近に撒かれると、風に乗って拡散するので薄まる=その物質の密度が段々下がってくる。単位面積当たりの放射線量はその分下がりますが、影響範囲が広くなる。というわけです。
逆に、発生源の発生量が増えれば、その分各地への到達量も比例して多くなりますね。

また「どれくらいの時間でどこまで到達するか」はこの図1枚では分かりません。DWDではこれはアニメーションでも表示されています。それによれば、おおよそ3日ほどで日本各地まで到達するという結果になっています。

放射性物質の放出が起きてから3日程度。また、停止した後も3日程度続く、ということで考えておきます。


だいぶ注意できてきた感じがします。


実は、DWDのサイトの情報は既に更新されていまして、今のアニメーションは5日から8日の状況を示しており、拡散は主に東の海上から三陸沖方面へ向かっています。風のことですから、日々状況は変わるわけで、逆にいつでもどこへでも流れる可能性があるわけです。


協定世界時の8日12時の図。
(元の画像アドレス:  http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_kon2.png

私としては、私の居るところが黄色くなっているから注意するのではなく、風に乗るような放射性物質が放出された場合に備えて、こちらでもなるべくそういう物質を付着させたり吸い込んだりしないような対策を考えておく。ことにします。

いざという時のために全国的にとてつもない放射線量になるような状況も想定しておくと、これは個人の対策には限界がありますから、まずは達観することとします。
よし、これでもしそうなった時にも慌てなくて済みます。いや慌てるでしょうが。


日本語記事で注意が必要だと思ったことを。

最後辺りで1週間程度放出が続いてその後停止した場合を想定しておられますが、各地へ到達した放射性物質は、洗浄なり土壌を取り除くなりしなければ、そこに残ったままになり、放射線を放出し続けるわけですので、それも注意しなければ計算よりずっと数値が大きくなりますね。

いずれにしても体内に取り込んだのでなければ除去の手があるわけなので、まずはそこを注意しておこうと思います。服に付着したものの対応など個人レベルの除去の方法についても後で調べておきましょう。

それから、輸出入に携わる方の注意として、海外ではこういう情報を元にして判断している(あるいはその情報を誤解している)ということを前提に交渉する必要がありますね。

なお、報道にもあるように、気象庁からもシミュレーション結果が公表になりました。

http://j.mp/ggFP3l

こちらもDWDと同様のものが後半にありますが、放出される物質をヨウ素-131と考え、1ベクレル分を4月2日から5日の3日間をかけて放出したとして計算されています。先の日本語記事の図と同様の期間で、さほど変わらない到達域になっていますので、今後のDWDのシミュレーション情報もまずは問題なく参照できそうです。


最後に。
城戸さんのツイートのおかげでだいぶ勉強できました。ありがとうございます。
それから、これから何があってもどうにかやっていくしか無いわけですが、これがこのブログの最初で震災に関する書き込みになりますので、すでに起きてしまったことに一言だけ添えさせて下さい。

震災の被災者の方々、原発事故の被災者の方々へお見舞いを申し上げます。また近しい方を亡くされた方々へ心よりお悔やみ申し上げます。

佐間央太